ここみちノート

プロコーチ・けいこの、散歩中、お風呂の中、夜眠る前、心の向くまま・導かれるまま、ふと思いついたことの雑記帳

人生は、不要不急のことばかり

「不要不急の外出は自粛」

緊急事態宣言は昨日でしたけれども、個人的には、外出しなくなって、かなり久しいです。外食やカフェの利用も控え、3月頭からは、会わなくてはできないとても大事な仕事を除いては、ほとんど人に会っていないです。

 

そうなってみると、一体、今までの私の日々は何だったのだろう、と思います。

 

f:id:trottolina:20200408215524j:plain
 

ワークショップをする。

新しい人と出会って、仕事を創る。

一緒に仕事したい人と、顔を突き合わせて、企画を考える。

会いたい人たちと食事に出かける。

友人のイベント、ライブを訪ねていく。

映画に行く。美術展を覗く。演劇を見る。

友人宅やオフィスを訪ねる。

コーワーキングスペースで仕事をする。

カフェをハシゴしてブログを書く。

服を買いに行く。

 

どれも、好きなこと。

どれも、今、できない。

あるいは、控えたい。

 

最低限の生活

独立・開業1年目にして、世の中がこのような状況になっていることについて、心配してくださる方も沢山いて、とてもありがたいです。

実際、仕事は減っているし、仕事の種まきをする場所も失っているし、「先の見通しは?」と聞かれても、私も知らない。

 

けれども、心は、不思議と穏やかです。

 

むしろ、この時期にこの経験をしていることは、後々の私の強さ(しぶとさ?)になるのではないか、などと思ったりしています。

 

ある意味、今、本当に最低限の生活。

コーチングセッション、仲間との打ち合わせ、ブログ執筆の時間を除けば、

朝起きて、自炊して、散歩して、お風呂に入って、眠る。

それだけ。

 

出費は、基本、家賃、水道光熱費、通信費、食材費だけ。

今の贅沢は、Amazon PrimeとSpotify、時々テイクアウトくらいでしょうか。

(ちなみに、先日話したヨーロッパの友人は、遊びに行けないので、この間、お金が貯まっていくと言っていました。日本でも、そういう方々はけっこういらっしゃるだろうと思います。私も会社員のままであればそうだっただろうなと思います。)

 

こうしてみると、 究極、

人間の「要」と「急」は、「食べる」と「眠る」だけなんじゃないか、

などと思ったりします。

勉強も、確かに大事ではあるけど、別にしないと死んでしまうわけじゃない。

 

それはつまり、要は、眠るところ・インフラ(ライフライン)・食べるもの・最低限の着るものがあれば生きていけるんだ、と。

その分だけ収入があれば、生きていけるんだ、

万一それが叶わず本当に困窮したとしても、今の日本だったら、これだけなら、公的なサービスか心温かい人たちの支援でなんとかなるんじゃないか、と。

 

一度上げた生活レベルは下げることはできない、と人は言うけれど。

自分でもそう思っていたけれど。

 

やむにやまれぬ状況になれば、そこに適合して、

けっこう平気で生きている自分がいる。

 

もちろん、今も十分恵まれた環境にいるだろう、私は本当に苦しい状況をまだ知らない、考えが甘い、ということは十分に承知の上で。

 

でも、

桜の花をついばむスズメを、満たされた気持ちでいつまでも見ていられる自分がいる。

気持ち良く晴れた空を見て、今日はいい日だ、と思える自分がいる。

自然を見ているだけで、何かに気づき、学んでいる自分がいる。

ブログのアイディアを思いついて、「!」と脳の中で信号が走りまくる自分がいる。

文章を推敲しているだけで時間を忘れる自分がいる。

素朴な食事で満足できる自分がいる。

そんな素朴な生活でも、クライアントのことを思ったり、毎度のセッションに全力を投じることができる自分もいる。

 

それ以上に、どうしても必要なことって、あるだろうか。

 

ライフライン以上に必要なもの

あるかもしれない。

それは「つながり」。

 

正直、私は、もともとは、正面切って「絆」とか「つながってるね」とか言われると、どちらかというと引いてしまうタイプ。

「つながり」という言葉も、以前は、あまり自分で積極的に使う方ではなかったです。

 

ただ、感覚としては、わかる。

自分の心が開かれている感じ。

その、とても、Vulnerableな感じ。

暖かい感じ。

相手の心と接している感じ。

互いの間にある境界が消えていく感じ。

 

今、この状況で、ひとりで鬱々とした気分になったりしないでいられるのは、

これまで以上に、人とのつながりを感じることができているからだろうと思います。

 

こんなに沢山の素敵な人たちと出会い、今もつながっていられることを本当に幸運に思っています。

 

そして、Facebookやzoom、それを可能にする通信技術にも、本当に感謝です。

 

一方で、それらの技術がないと絶対につながりを感じられないのか、というと、そういうことでもない、とも気づいたりしています。

 

先述のスズメともつながりを感じるし(近寄りすぎて逃げられるけど。笑)、

今、私の心の中には、他界した祖父や友人もいて、彼らともつながっています。

 

もちろん、できることなら、Face-to-Faceで会いたい。

ハグしたい。

一緒に大笑いしたい。

 

けれど、物理的に、人と会えなくても、私たちはつながっている。

この自然ともつながっている。

ただ意識をそこに向けさえすれば。

 

「つながり」はCo-ActiveコーチングCo-Active リーダーシップでいうところの「Co」。

「Co」の大切さ、暖かさ、エネルギーの源となる感じを、こんなにまではっきりと感じることができるというのは、

この世界レベルの難局が、私に、社会に、もたらした大きなものの一つだと思います。

 

関係ないけど、

今日は、花まつり(お釈迦様が生まれた日)。

更には、満月。静かなスーパームーン。

 

いつか万が一、私が本当に苦しくなっている時があったら、この記事を思い出そう。(そんな日は、できれば来てほしくないけれど。)

 

 

この記事はこんな人が書いてます。

coaching.cocomichi.club

 

(響く記事がありましたら、シェア頂ければ嬉しいです。また、もしこのブログを読んで、ここで紹介されている本を購入しようと思われた際は、このブログ内のamazonへのリンクを経由して購入頂けると幸いです。数十円の話ですが、私にとって皆様が本に出会う際のお役に立ったことを知る機会となり励みとなります。)

 

思い出す本:

www.cocomichi.club

この本→映画、といえば、樹木希林さん:

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

 

この本も積ん読になっている:

森のように生きる ― 森に身をゆだね、感じる力を取り戻す

森のように生きる ― 森に身をゆだね、感じる力を取り戻す

  • 作者:山田 博
  • 発売日: 2018/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 この有名な本は、実はまだ読んだことがない:

森の生活 上: ウォールデン (岩波文庫)

森の生活 上: ウォールデン (岩波文庫)

 

 この記事がお好きな方は、この本もお好きかも:

www.cocomichi.club