ここみちノート

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TOEICではなく、TOEFLを強くススメる理由

コロナ関連の話題、新時代に関する話題もお腹いっぱいな感じがしておりまして、毛色の違うお話で。

 

3月、「語学力は関係ない」という記事を書きましたが、英語つながりでもう一つ、ずっと書きたいと思っていることがありました。

 

日本の英語教育で、個人的に、ここは本当に変えた方がいいんじゃないかと思っていることに、TOEICがあります。

ウィキペディアによれば、TOEICの受験者数は、世界150ヵ国で年間約700万人、うち日本が年間266万人(2018年度)。4割弱が日本です。

日本でこんなに沢山の人たちが受験するのは、日本において、TOEICが「英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験」として認識されていて、いわゆる”グローバル人材”としての判定に、企業が採用や社内評価でTOEICを使うから、ということだと思います。

TOEICができた成り立ちからして、経団連と通産省(当時)がアメリカのテストサービス会社ETSに開発を要請してできたものなので、この方々が利用を推奨しているということも多いに考えられます。

 

けれども、関係者の方々には大変失礼ながら、私の勝手な超個人的経験で言えば、TOEIC対策をしていても、本当の意味でグローバルに通用する英語は身につかないだろうと思っています。

 

 

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本当のビジネスは、業務を遂行することではない

私がTOEICを受けたのはもうずっと前のことなので、そのことは勘案して読んで頂く必要がありますが、TOEICで想定しているシーンは、基本的に、商談、社内ミーティング、契約書、プレゼンテーションなど、「業務時間中」に「業務を遂行する」ためのコミュニケーションという印象でした。

なので、確かに、TOEICで点数が取れるということは、そういうやり取りは問題なくできる、ということだと思います。

 

ただ、これだとTransaction(取引、業務の遂行)止まりだと思うのです。

 

幹部が取引先と決めてきた大枠の中で取引の実務を遂行するとか、

一定の商習慣の中での売買を行うとか、

製品のスペックを説明するプレゼンテーションを行うとか、

また、外国人上司の下で、部下としてその指示に従うとか。

 

そういうことだったらこれで問題がないと思うのですが、

今の日本に必要なのは、海外企業とも肩を並べるパートナーとして、一緒にイノベーションを起こしたり、ビジネスを創り出したり、そういうことができる人だと思います。

本当のBusinessというのはこっちだ、とも思います。

 

本当のビジネスは、雑談の中で生まれる

では、そういうビジネスはどういうところで生まれるのか、というと、実は、往々にして、堅苦しいミーティングの外だったりします。

例えば、ミーティングの後のランチとか、もしかしたらそのレストランに向かって歩きながらとか。あるいは、立食パーティーやイベントなどでの立ち話とか。

個人的なつながりなどで週末に一緒に遊びに出かけたりして、そこから仕事の受注を受ける、次の人脈が生まれる、なんていうのは、映画の世界だけじゃなくて、やましいことでも何でもなくて、現実に起きています。

 

で、こういう場面でどういう話をしているかと言えば、世界の経済・政治などの話にとどまらず、歴史、芸術、スポーツ、文化、社会問題、自然科学など、実に多岐に及びます。

一見、雑談のようにも思える会話です。

それでひとしきり盛り上がった後に、「そう言えば、こんな仕事を一緒にできる人を探しているんだけど」みたいな話になる。

というか、そこでひとしきり盛り上がれるかどうか、というのが大事なのだと思うのです。

 

だって、やっぱり、自分の気が合う人や面白い人と仕事したい

にんげんだもの。(あいだみつを)

 

こういう「業務時間外」の時間になると、日本人は、通常よりも更に静かになって、「壁際ローストビーフ・オジサン」*になるか、または、日本人同士で集団を形成し、早めに退散してしまうという例を沢山見てきました。

 

*先日の読書録で紹介した「世界トップエリートのコミュ力の基本」でムーギーが言うところの、パーティなどで雑談ができず、かといって暇でポツンとするのが心苦しくて、会場の片隅でせっせと料理(たいていローストビーフや寿司)を食べることに専念している人(p.117)

 

「 語学力は関係ない」でも書きましたが、こういう時には、中途半端な語学力で勝負しようとするより意欲や愛嬌、熱意や真摯さで勝負する方がよっぽど勝算があると思いますが、そういう風に良い意味でプライドを捨てることができている日本人の方は、まだまだそんなに多くないという印象です。(でも、若い世代を見ていると、確実に世の中は変わっているとも感じています。)

 

問われているのは、「あなたは一体何者?」ということ

ビジネスを創り出すとき、マーケットデータの読み解きや数字を説明できることももちろん大切ではありますが、

それ以上に大事なのは、詰まるところ、「あなたは一体どういう人なの?」ということだと思います。

 

それはつまり、

あなたは、今、何に関心を持っているのか、

あなたは、今の社会について何を喜び、何を悲しんでいるのか。

あなたは、何に心を動かされるのか、

あなたは、人生の中で、何を見てきたのか、何にのめり込んできたのか、

あなたは、あなた自身について、あなたの会社について、この世界について、何を望んでいるのか、

といったこと。

 

いくらの金額の商談をまとめ上げてきたとか、今どこのポジションにいるかとか、そういう役割の話ではありません。

人間としてのあなたについての話です。

 

そして、相手もそういう話をあなたに聴いてもらいたい。

 

さらに言えば、そういうことについて、お互いの意見を交わしたい

 

TOEFLを推奨する理由

こういうことを人と話そうと思うとき、TOEIC対策の結果これができるかというと、ちょっと「?」です。

TOEFLではできるか?と言われたら、それだけで十分とは言わないけど、TOEFLの勉強はそれに資すると、私は思っています。

TOEFLは(それぞれの大学が定める最低スコアを満たすことによって)アメリカの大学の授業についていけるだけの英語力を身につけましたよ、ということを示すものです。

つまり、アメリカの高校までの授業の内容を英語で理解し話すことができますよ、という目安。

(現実には全然そんなことはなく、最低スコアを確保したところで、留学してからも苦労するのですが。)

 

だから、内容も、人文科学から自然科学まで、実に多岐にわたります。

逆に、ビジネスでは、一見すると使わなさそうにも見えます。

Transactionに必要な英語だけを求めているなら、化石燃料ができるまでの流れや地震が起きる仕組み、ネイティブ・インディアンの歴史などについて英語で理解できたから何なんだ、そんな勉強は無駄だ、となってしまいそうなところです。

でも、それを使うときがあるのです。雑談の中で。人間同士の会話の中で。

 

私自身、未だに、読むのは遅いし、聴き取りは苦手だし、思ったことをその通りには伝えられずにもどかしい思いをしていますが、英語力がグンと伸びたのは、社会人になってMBA留学するときにTOEFLで苦しみ、地道にスコアメイクした経験がとても大きいと思っています。

その後の仕事やプライベートで外国の人と親しくなったり、今も、TEDを原語で聴いたりできるのは、TOEFL対策のおかげだなと思っています。

 

TOEFL対策 

最後に、私が、自分の経験から、市販の参考書の他にとても効果的だったと思うTOEFL対策をご紹介します。

 

バックグラウンドを補足すると、海外に住んでいた経験はありましたが、英語圏ではなく、また日本人学校に通いましたので、基本的に日本の教育で育っています。

さらに言うと、幸いにも大学受験がなかったので、普通であれば単語を猛勉強するような時期がありませんでした。

人生で一番頭が良かったのは中学校の時。以来、ずっと中学校の英語でやってきていました(ちなみに、それでもかなり通用します。「 語学力は関係ない」と確信を持って言える根拠でもあります)。

社会人になって、いざMBA留学するとなって、初めて、自分の英語のできなさに真剣に向き合わされることになりました。

(発音だけは良かったので、社会人になってからも英語ができる人と勘違いされていましたが、海外からの電話を受けるときはいつも背中と脇に嫌な汗をかいていました。) 

 

そんな私が楽しみながら学べたのが、こちら、BrainPOPという、アメリカの義務教育をオンラインで、素晴らしく良くできたアニメーションで学べるサイトです。

www.brainpop.com

 

私が使い始めた頃は、スタートアップ間もない頃だったと思われ、コンテンツがとても少なく、使っているうちに日々学習コンテンツが増えていくというような状況でした。

それはそれで、毎日進化していくサイトを応援しているような気持ちにもなりました。

 

各科目のフリーアニメ数本の他、1日1本、無料で観れるものがあります。(私自身はTOEFL対策していたときは有料会員になっていました。)

 

私の当時の使い方は、こんな感じでした。

  1. まず、アニメーションを字幕なしで観る。
  2. 次に、字幕ありで観る。
  3. 字幕を見ながらシャドーイングする。
  4. 確認クイズ(各コンテンツにあります)で内容理解を確かめる。

 

目(アニメーション+文字)と耳と口とで覚えるので、体に入りやすかったですし、

翻訳はできないけれども、英語で英語のまま理解する、ということが自然に起きました。

 

アメリカでは教育格差が大きいですが、オンラインの力を使ってそれを是正することも、BrainPopのミッションだったと思います。

 

久しぶりに見てみたら、コンテンツはもちろん、機能もものすごい拡充していて、びっくりしました。

当時から開発され始めていましたが、子供版(BrainPop Jr.)や他言語(スペイン語など)なども充実してきている模様です。

  

日本の大学の国際化や、日本人がより留学しやすくするようにといって9月入学が取り沙汰されましたが、そんな大掛かりなことの前に、大学入試にTOEFLを使うとか、企業でもTOEICではなくてTOEFLを使うようにする、せめてTOEFLとTOEICを併用する、といったことを先に始めてはいかがかと思います。

 

本当のグローバル人材が日本からも沢山誕生していきますように。

 

 

留学するかしないかというモヤモヤの解消、留学に向けた準備や、英語の勉強を加速も、ぜひコーチングで。

畑中 景子|コーチを探す|CTIジャパン

  

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