昔は、「流行りものには流されない」という主義(?)でしたが、
いつの頃からか、流行りものはとりあえず試してみよう、乗っかってみよう、
と行動・思考が変わりました。
で、試してみたのが、Clubhouse。
よく聴くラジオ(J-Wave STEP ONE)でサッシャさんが紹介されていて、
友達も招待してくれるというので、なるほどじゃあ試してみよう、と。
率直な感想は、、、これは面白い!
テレビを持っておらず、あまりYouTubeも見ず、もとからラジオ派の私には相性が良さそうです。
本来は、その道の有識者が話すのを聴いて、時にディスカッションに参加する、みたいな使われ方が多い印象なので、
私の楽しみ方はちょっと違うのかもしれないのですが、
何がそんなに面白かったのか、紹介します。
なお、「招待制」とは言われますが、アカウントを作ると、誰か自分の電話番号を知っている人がスルッと入れてくれます。
なので、興味がある方は、待つより前にアカウントを作ってみられることをお勧めします。
現状、アプリはiPhoneのみ対応のようです。
やってみて感じたClubhouseの利点・面白さ
まず、気楽
zoomだと顔を出さなくてはいけないので、なんだかんだと気を使います。
画面オフという選択肢もあるものの、一部の人だけ画面オフというのはエンゲージに差がある感じが場から出てしまって、あまり好きではありません。
その点、Clubhouseは、最初から全員が音だけなので、とても気楽です。
「ながら」ができる
画面オフゆえに、何をしながらでも大丈夫。
料理をしながら、洗い物しながら、ゴロゴロしながら、どこからでも。
参加の仕方が簡単、退出も簡単
zoomやteamsだと、会議のアドレスを送ってもらう必要がありますが、Clubhouseはその必要がない。
あ、この部屋に友達がいる、じゃあ、入ろっかな、と誰でも入れてしまう。
イベントなども開催URLなど知らなくても入れてしまう。
退出も自由に静かにできます。
記録に残らない
SNSやブログを書くと文章が残ります。
zoomもチャットなどは保存される可能性があります。
Clubhouseは記録が残らない。
皆さんが読んでいるかどうかは怪しいものの、利用規約(現状英語のみ)にも録音禁止と書いてあります。
記録に残らないと思うから、本音も話やすくなります。
生の声
動画やポッドキャストは、編集も撮り直しもできてしまいます。
SNSやブログへの文章投稿であれば、推敲もできます。
雑誌や新聞、テレビなどでは、中身はもう編集者次第です。
この点、Clubhouseは本当に生の声。編集無しのリアルな声。
本当に素のままのその人の声、考え方、感じ方を知ることができると思いました。
心理的に近く感じる
私はAirpodsか有線イヤホンで使っているのですが、耳元で話している人の声が聴こえてきて、かつ物理的な距離は見えないので、なんとなく、zoomのウェビナーをみている時よりも、話している人を近く感じます。
ただ聴く側に回っている時も、なんとなく近く感じる。
これはラジオに近い。
もうちょっとこの人と話したい、という時に、誰の許可もなく別部屋にいける
zoom飲み会などでやや煩わしいのが、誰か一人の話を皆で聴く形になること。
オフラインの飲み会やイベントなどでは普通にやっていた「2、3人でちょっと別の話をしよう」というのができません。
ブレイクアウトルーム作ってもらえればできるけれども、それをホストにお願いする必要が出てきます。
Clubhouseでは、自分たちで別部屋を作って、勝手に&静かにそちらに移ってしまうことができます。
これは、リアルな飲み会やイベントなどで起きることと近しい感覚です。
別部屋は他の人が入れない個室にすることもできるし、他の人にオープンにすることもできます。
別部屋の話が終われば、また元の部屋に自分で入りなおしてもいいし、もう戻らなくてもいい。
バーチャルなお持ち帰りはClubhouseで起きる、みたいな。
私のClubhouseの使い方
参加側
友人・知人が参加しているものがレコメンドされてくるので、そこに入ってみたりしました。
私が入室したことに気づいた友人がスピーカーに引っ張り上げてくれて、他の知らないスピーカーの方と話す、という体験もして面白かったです。
また、スピーカーとなっている友人・知人の話を聴いていると、知らなかった一面だったり、仕事だったりの世界も聴こえてきて、これもまた面白いなと思いました。
知らない人たちがトークしているところにも入ることも試してみました。
雑誌や過去の講演会などで見たり聴いたりした有識者がライブで話すのを無料で聴けて、かなりお得、かなり面白い。
徘徊していた時に、手が滑って意図せず入室してしまった部屋では河野大臣がお話になられており、びっくり。耳元で大臣の声が聴こえて、なんとも距離を近く感じました。
主催側
実験も兼ねて、Facebook上で友人・知人この時間にRoomを開けるので遊びにきてね、と伝えておきました。
面白半分、実験半分で来てくださったのは、コーチ仲間、飲み友達、大学・大学院の友達、その他の機会で知り合った方、など。
コーチ仲間は日頃から接点はありますが、それ以外は、話すのは本当に久しぶりでした。
わざわざ「ちょっと話しましょう」と連絡するのは気が引ける、日程調整も大変、だけど、久しぶりに話せたら嬉しい、というような人たちとお話できて、とても楽しかったです。
さらに、この、自分が縁のあった方々が、業種や年代を超えて出会っていくのは私の大好きな世界観。
単なる異業種交流会だとあまりにもとっかかりがないですが、自分の友人・知人であれば、少なくとも私を知っているという一つの共通点だけはあります。
コロナ感染拡大の前は、友人が開いてくれるこういう機会に参加したり、
自分自身でも、誕生会やクリスマスパーティなどを企画してこんな場づくりをするのが好きでした。
コロナでこれができなくなってフラストレーションが溜まっていたので、新しい手段を手に入れたように感じて嬉しいです。
注意点としては、誰でも入ってくることができてしまうので、自分たちが知らない人達も聴いているかもしれない、ということ。個人情報の扱いや、誰かが話したくないことを無理無理話すみたいな場にはならないように気をつけたいところです。
Clubhouseに感じる可能性
YouTubeやポッドキャストで、メディアへのアクセス方法を持っていない一般人も世界に向けて表現する手法を得ましたが、それがさらに加速する感じがします。
さらに、そこからの「つながること」がかなり早くなりそう。
上手に使うことができると、自分の興味関心の方面でのつながりが一気に増えるという人もいるんじゃないかと思います。
そして、そこからまた何か一緒に創る、というような。
ライブであることも考えると、ここだけで起きる即興、アート、みたいなところも起きていくんじゃないかと思います。楽しみ、楽しみ。
今後の機能拡充も期待大。
例えば、パスワードを知っている人だけが参加できる部屋の設置ができるようになれば、
内輪の雑談会、内輪のパーティー、課金制・月謝制のサロン的な会などの開催が可能になっていくだろうと思います。
どうか、機能は拡充しつつも、無料のまま遊ばせてもらえますように。
こういうサービスの先にある世界
ここまで書いてみて、上に書いた「編集のない生の声」というのが、結構、他のSNSにない特徴のような気がしています。
だからこそ伝わる魅力があるし、逆に、実はハリボテ感満載だったという人は、それが暴かれていくかもしれません。
コーアクティブ®︎・コーチングについてお伝えするときに、コーアクティブが使えるのはコーチングの場面だけではないですよ、どんなところでも活かしてくださいねといつも言っているのですが、
まさに、コーアクティブで大事にしている、Authentic、Authenticity(本物であること、真正であること)と、礎の一つでもある「今この瞬間から創る(Dance in this Moment)は、このClubhouseととっても相性が良いと思いました。
余談ながら、アートやビジネスの世界だけじゃなくて、選挙活動もこういうのになっていったらいいんじゃないかとも思いました。
本当の自分の言葉で話す、そこに参加している人のどんな声からでも対話を創っていくことができる、そういう人が信頼を集めていってほしい。
うるさい選挙カーを走らせる方が選挙には不利になる、というような時代がて欲しいという願いでもありますが。
それにしても、コロナ禍にあっても、ヒトはどうにかして遊ぼうと思うのだなぁ、遊び方を編み出していくのだなぁ、と人間の尽きないクリエイティビティの凄さも感じずにはいられません。
ということで、Clubhouse、しばらく定期的に開催してみようかと思います。いつ熱が冷めるかはわかりませんが。
「ここみち読書録」「ここみちノート」「ここみち便り」「ポッドキャスト・独立後のリアル」を読んだり聴いたりしてくださっている方、感想なども伺えたら嬉しいですので、よかったらいらしてください。
直接お名前を存じ上げない方は、「挙手ボタン」を押して頂けたらスピーカー側にinviteいたします。
景子の部屋 @Clubhouse
日曜20時〜21時
アカウント名:@trottolina
着想は黒柳さんの「徹子の部屋」から。