あっという間に1月が終わってしまい、こちらの雑記帳の新年初投稿が2月になってしまいました。
今年も、読書録からはみ出る、自分の日常から感じることはこちらで書いていきたいと思います。
今日は(も?)コーチングに関連して。
クライアントの方が前回のコーチングについて話すときや、次回のコーチングの日程調整をしているときに、
「この前のレッスンの時に・・・」「次回レッスンは・・・」と話されることがあります。
そんな時は、
「レッスンじゃなくて、セッションです!」と、都度、修正しています。
私はジャズのライブのセッションを聴くのが好きですが、
コーチングの時間は、本当に、ジャズのセッションのようだと感じています。
即興性に溢れていて、今この瞬間から、2人で掛け合いしながら、創り合う時間です。
こういうのどう? あ、面白いね。
あ、そうくる? じゃ、こんなのはどう?
ああ、今は、そういう気分なのね。 合わせていくよ。
うわ、これ、今いい感じじゃない? なんだか、楽しくない?
ジャズは楽器で会話したり遊んだりしているように聴こえますが、
コーチングはそれを楽器を使わず、生身の人間で、全身全霊でやっている感じです。
何が起きるか、何が見つかるか、コーチもクライアントも全くわからない。
落としどころがないところを探求するその先に、2人ともが思ってもいなかったような発見や気づきがあったりします。
なので、面白い。なので、やめられない(コーチングを提供するのを)。
これが成り立つために大事なことはいくつもありますが、そのうちの重要な一つは、コーチとクライアントの関係性。
両者は、常に対等です。
教える vs 教わる、解決する人 vs 問題を抱えた人、という構図ではなくて、
2人で一緒に、コーチングの時間と2人の関係性を創っていきます。
決して、先生 vs 生徒、先生 vs 患者、先輩 vs 後輩、といったものではありません。
対等ですから、クライアントの方にも一緒にセッションを創っていくためのコミットメントを求めます。
コーチひとり頑張っても、決していいセッションにはなりません。
コーアクティブ・コーチング®️の言葉で言えば、コーチとクライアントの間にあるのは「意図的な協働関係(Designed Alliance)」。
すごく大胆に言ってしまえば、スキルがなくてもこれがあればコーチングは成立するかも。
逆に、どんなスキルを身につけても、クライアントとの間にこれがなければ、コーチングはまず成立しない。こちらは確信を持って言えます。
ジャズセッションで出来上がるのはライブ感溢れる音楽であり、
うまく噛み合ってきたとき、演奏者が感じているのは、きっと、高揚感だったり、恍惚感だったりするのではないかと思います。
コーチングは、クライアントの方のためのものではあるのですが、
セッションの時間にクライアントの方とつながりながら、思い切りクライアントと共にその時間を創っていくことは、コーチの側にもexcitementと喜びがあります。
コーチングで得られるものは、一義的には、クライアントご自身の人生や仕事の充実などですが、
セッションを通じて、対等な関係で、ゼロから一緒に創っていく楽しみ、
そこに何があるのかわからないものを一緒に探求していくことの面白味、
なども感じて頂けたらなと思っています。
それは人とのコミュニケーションについても新しい体験になるのではないか、と。
きっとジャズや他のアートの楽しみ方も変わったりするんじゃないか、と。
書いていたら、ジャズセッションからコーチングに関して学べることを考えていたら、他にもいくつも湧いてきました。
また機会を改めて書きたいと思います。
「セッション」と言って思い出す映画:
コーチングについて:
使用写真: jazzpianotrioさんによる写真ACからの写真