最近、いろいろな人と、新しい企画についてオンラインで対話したり、チャットしたりすることが増えています。
誰かの企画に乗ることもあれば、自分の内側からも、これやってみたい、と思うものが湧いてくるものもあります。
この、内側からくるやってみたいという意欲を、コーアクティブ・リーダーシップ®︎では「うずき」と表現していますが、これが出てきたら、それを止めない。
具体的には、まずは、口に出してみたり、少しだけでも動き出してみたりします。
これがリーダーシップの出発点とも言えます。
で、実際、うずきに従ってみると、いろいろ起きます。
認知や追い風をもらうと自分も嬉しくなって調子が出てくるのですが、
自分の言動が意図したとおりに受け取られなかったり、周囲にショックを与えることがあったりもします。
そういう時は、自分自身も動揺したり、傷ついたり、次の行動を躊躇ったりします。
こんな時、どうするか。
私が最近試していることです。
皆さまにもお役に立つものがあれば幸いです。
一旦、一呼吸、おく
まずは、もらった言葉に対して反応的にならない。
対話の最中だったら、まだ受け取りやすいかもしれないですが、
メールやチャットで文字として送られてくるときは、face-to-faceの時よりも注意が必要と思います。
私は、自分に動揺が走った時には、まずは、動揺しているな、と気づいて、深呼吸。
そういうときの返信は、すぐにはしないようにしています。
攻撃と取らない
水島広子先生の「怖れを手放す アティテューディナル・ヒーリング入門ワークショップ」 は私の永遠のバイブルですが、この本に「怒っている人は困っている人」(p.69)という名言があります。
怒っている人、というところを、混乱している人、当惑している人、などと置き換えても同じと思います。
そういう感情が寄せられたら、自分に対する攻撃と取るのではなく、この人は困っているんだ、と捉えてみる。
そうすると、反撃に出たりする必要がなくなります。
自分の言動は、どこから生じているのかを検証する
これはちょっと中上級。
「うずきから動く」と先に書きましたが、これは、本当に願っているもののために動く、というものです。内側から湧いてくるエネルギー。
その逆は、「怖れから動く」。他人からよく見られたいとか、自分がすごいことを証明したいとか、そういうことに動かされてしまっている状態。
純粋に「うずきから動いている」ときは、仮に対立や混乱が起きても、その場に起きることはきっと意味があると思います。
「怖れから動いている」ときは、その対立や混乱から得られるものは、自分にも相手にも、あまりないかもしれません。
後者の時は、そう認めて、自分の成長につなげていくしかない。
誰も間違っていない
とはいっても、怖れから動いていたとしても、エゴから動いていたとしても、
その時、自分は、そうしたい、それが大事と思って、言ったこと、やったこと。
それ自体、間違ってない。
未熟でもしょうがない。
人間だから。仏様じゃないのだから。
相手も相手で、それは、困る、好きじゃない、と思った。
それも、間違ってない。
どちらも間違ってない。
それでいい。
勝負すること、競争することをやめて、さて、ここからどうしよう、と考える。
居心地の悪い状態が生じても、システムにとって必要なこと、と捉える
これも少し中上級かもしれませんが。
2人以上が集まると、そこには関係性(システム)が生じます。
そして関係性自体も生き物のように変化します。
自分が取った言動は、もしかしたらそのシステムが必要としていたことなのかもしれない。
何が自分にそのような言動を取らせたのか、ということを紐解いていくと、その関係性が新しい方向に発展していく機会ともなります。
人は存在しているだけで、何らかのインパクトを放っています。
行動すれば、なおのこと。
カオスは、起きて当然。
カオスを作りたくないから、巻き込まれたくないから、何もしないでいるとしたら、それは、自分の可能性も、相手の可能性も、社会の可能性も閉ざすこと。
また、やってみた後で不本意なことが起きたときに、
「ああ、だから、やっぱりやらなければよかったんだ。もう二度とこんなことするもんか。」
と引きこもっていくのか、
「このカオスから何を創ろう」
と向き合うのか。
Create fromという考え方は、コーアクティブ・コーチング、コーアクティブ・リーダーシップの特徴的なものですが、
こんな時期には、「カオスからも創る」という力が、今まで以上に求められていると感じます。
ということで、一緒に創っていきましょう。楽しみながら。
*この記事は、CTIのコーアクティブ・コーチング、コーアクティブ・リーダーシップ、
CRRのシステム・コーチングから得た学びをベースにしています。
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